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株式会社ティエフシー(本社:岩手県下閉伊郡山田町中央町11番14号、代表取締役:神原潤)のやまだ工場で8月12日、来賓・関係者が見守るなか、浄土ヶ浜遊覧船の起工式を行いました。新造船は宮古市様ご発注、19総トン型のアルミ合金製旅客船です。
今まで宮古市にあった「浄土ヶ浜遊覧船」は、109トン、400人乗りの大きな遊覧船でしたが、乗客の減少と老朽化により令和3年1月11日に58年の運航の歴史に幕を下ろしました。多くの市民や観光関係者からの再開を望む声を受け、市民並びに関係機関などとの協議、検討を経て、令和4年7月遊覧船の運航再開を目指し、本船の建造が決定しました。
本船は建造費用の削減と運航に係るランニングコスト削減のため、総トン数を19トン、全長18メートル、乗船客数80人乗りとサイズを小さくし、またリサイクル可能なアルミ合金製で軽く横揺れに強い「双胴船型」を採用しています。
新しい運航ルートにはこれまでの運航内容に加えて、「浄土ヶ浜」と現在岩手県が整備している、「道の駅みやこシートピアなあど」を中心とする「出崎ふ頭」を結ぶ新たな周遊型観光の形を構築し、これまで同様、たくさんの人に愛される「みんなの遊覧船」、そして「市民の船」となる予定です。
ティエフシーやまだ工場では、総トン数19トンの双胴船の建造は初めてとなります。来年5月の竣工に向けて建造を開始しました。神原潤社長は「10年前、東日本大震災を目の当たりにし、復興のために自分達に何ができるかを考え「三陸の人達と船を造る」と始めた「造船技能者養成」事業。従業員の皆さんが10年で蓄積した技術を本船の建造で発揮し、地元で活躍する船をしっかり建造しましょう」と挨拶しました。
宮古市 山本正徳市長は、「新たな双胴の新造船が来年の7月には宮古湾を走る姿を想像すると楽しみです。運航社を募集し、官民一体で遊覧事業を成功させます」と挨拶しました。
■株式会社ティエフシーについて
株式会社ティエフシーは、広島県尾道市で造船業を営むツネイシクラフト&ファシリティーズ株式会社が、事業を通じて復興を支援しようという目的で2011年7月に設立された造船会社です。被災地で採用した15人の従業員は、広島県尾道市での半年から1年に渡る技術訓練を経て、岩手県山田町で船の建造に取り組んでいます。株式会社ティエフシー<東北(T)・復興(F)・カンパニー(C)>とした社名には、被災地の皆さまと共に歩み復興への礎を築いていく決意を込めています。
URL:http://www.touhoku-fc.com/
事業内容:アルミ(軽合金)製船舶建造・修理
設立:2011年7月
従業員:9人
所在地:
本社:〒028-1332 岩手県下閉伊郡山田町中央町11番14号
工場:〒028-1311 岩手県下閉伊郡山田町大沢第1地割59番地
建築面積:660.73平方メートル
床面積:1F:646.58平方メートル、2F:59.75平方メートル
主要設備:10t+ 5t天井クレーン×1、2.8t天井クレーン×1 他
建造実績船種:漁船、旅客船
- 本件に関するお問い合わせ先 -
ツネイシクラフト&ファシリティーズ株式会社
経営管理部
TEL:0848‒73‒5282 FAX:0848‒73‒5323